インターネット詐欺リポート(2020年10月度)特別定額給付金に関するフィッシング詐欺が発生
2020年10月度のインターネット詐欺リポートでは、特別定額給付金に関するフィッシング詐欺の発生について取り上げます。
2020年10月14日、新型コロナウイルス感染症の経済対策として、自民党有志グループは国民への一律5万円の追加給付金案などを盛り込んだ追加経済対策を求める要望書を提出しました。この要望書の提出を受け、2020年9月は0件だった特別定額給付金に関するフィッシングサイトが、2020年10月には104件まで急増しました。
増加傾向としては、要望書が提出された翌日の10月15日に発生後、一時減少したものの10月19日に19件、20日には44件まで急増していることが分かります。
フィッシング対策協議会より報告されたフィッシングサイトの画面
詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトで盗用されていたブランドの上位10件は以下のようになっています。
詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイト
ブランドランキング
主な手口は、総務省をかたる第二回特別定額給付金を案内する偽メールから、特別定額給付金のオンライン申請を装ったフィッシングサイトにアクセスさせます。偽の申請画面に氏名、生年月日、郵便番号、運転免許証・保険番号・パスポート番号、電話番号・入金カードの確認書類・通帳・キャッシュカード・インターネットバンキングの画面の写しなどを入力させ、情報詐取するものです。
参考動画:フィッシング詐欺 手口紹介動画
総務省をかたる第二回特別定額給付金を案内する偽メールのタイトルは「二回目特別定額給付金の特設サイトを開設しました」となっているため、このようなタイトルのメールが届いたとしても無視するように徹底してください。
総務省からの注意喚起
令和2年10月15日 総務省発表「特別定額給付金の給付を騙ったメールに対する注意喚起」
https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000438.html
フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイント
メールやSMSで案内されたURLが正規URLかを確認する
メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークから正規サイトへアクセスする。
SSL通信が提供されているかどうかをチェックする
個人情報(メールアドレスやクレジットカード番号など)を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合には、注意が必要です。
過去リポート
「詐欺ウォール® / Internet SagiWall™」について
日本人を標的とするネット詐欺サイトをブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。ウェブブラウザでサイト閲覧中、不用意に悪意のあるサイトにアクセスした場合でも、コンテンツをリアルタイムで検査し自動的にブロックします。ウイルス対策ソフトでは検知が難しい巧妙な詐欺サイトであっても独自のAI検知技術で高い精度で検出するため、ウイルス対策と併用することでユーザーの安全を高めます。パソコンやスマートフォンの利用に慣れていない方でも、簡単に利用でき、サイバー犯罪被害を未然に防ぐことができます。
※詐欺ウォール®は、iOS、mac OS、Windows®、Android™版を提供しています。
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