インターネット詐欺リポート(2020年7月度)金融機関をかたるフィッシング詐欺が増加

インターネット詐欺リポート

2020年7月度のインターネット詐欺リポートでは、金融機関をかたるフィッシング詐欺の増加について取り上げます。

詐欺ウォールで調査として取集している金融機関をかたるフィッシング詐欺サイト数は5月の63件から、6月に84件に増加、さらに7月は107件と前月比127%まで増加しています。2カ月連続でフィッシングサイト件数が増加しており、今後も増加傾向となる可能性が高く継続して注意が必要です。

詐欺ウォールで収集した金融機関をかたるフィッシング詐欺サイト数

また、7月に詐欺ウォールで検知した金融機関をかたるフィッシング詐欺サイト数は6月と比べ、196%まで増加しており、多くの人がフィッシング詐欺サイトに誘導されていることが分かります。

詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトで盗用されていたブランドの上位10件は以下のようになっています。7月は金融機関が3社ランクインしています。

詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイト
ブランドランキング

詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイト ブランドランキング

主な手口は社名もしくはブランド名を詐称した偽のメールやショートメッセージサービス(SMS)から、偽のログインページにアクセスさせ、ログイン情報(ID・パスワード)やクレジットカード情報、氏名、メールアドレス、住所などの個人情報を詐取するものです。

偽のメールやSMSには以下の内容が含まれていることが多く、このようなメッセージが含まれたメールやSMSが届いた場合には、メール文面が正規のものであるかインターネットで検索し確認した上で、誘導先のURLにアクセスするように注意してください。

  • あなたのアカウントを一時的に無効にします。
  • あなたのアカウントの状態が異常であることを発見しました。
  • クレジットカードの不審なアクティビティを検出します。
  • お客様のアカウントは保護のため一時的に停止されています。
  • 24時間以内に確認されなかった場合、あなたの銀行口座は一時停止され閉鎖されます。

また、警察庁を騙った「不正防止措置の認証確認を行っている」という偽のSMSから、金融機関をかたるフィッシングサイトに誘導される手口も発生しています。「警察庁」など信頼性の高い公的機関からSMSが届いたとしても、偽メッセージの可能性があるため誘導先のURLをクリックしないよう注意してください。

フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイント

メールやSMSで案内されたURLが正規URLかを確認する

メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークから正規サイトへアクセスする。

SSL通信が提供されているかどうかをチェックする

個人情報(メールアドレスやクレジットカード番号など)を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合には、注意が必要です。

SMSからのネット詐欺被害が急増しています!

詐欺メッセージを振り分け、SMS

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