インターネット詐欺リポート(2019年8月度)携帯電話事業者をかたるフィッシング詐欺サイト件数が約3倍に増加
2019年度8月のインターネット詐欺リポートでは、携帯電話事業者をかたったフィッシング詐欺について取り上げます。詐欺ウォールで収集した、携帯電話事業者の名前を悪用したフィッシング詐欺サイト数は、7月に64件だったものが、8月には203件と前月の約3.1倍に急増しています。
携帯電話事業者をかたるフィッシング詐欺は、偽のログインページでユーザーの認証情報を詐取します。犯罪グループは、認証情報を盗んだユーザーのアカウントを悪用し、高額で換金しやすい商品などをキャリア決済(携帯電話事業者への支払い)で購入します。具体的な事案としては2018年8月には、組織された大規模な犯罪グループによって、携帯電話事業者のオンラインショップより高額なスマートフォンを大量に不正購入、受け取りや転売、換金などが短期間に実行された事件も発生しています。
犯罪グループの狙いは、購入した商品の料金が、携帯電話料金と一緒に請求される「キャリア決済」にあります。キャリア決済は、国内大手オンラインショッピングサイトでも採用されおり、決済時にキャリア決済を選択すれば新たにクレジットカード登録の必要がなく、未成年であってもID、パスワードさえあれば決済が可能となります。このため携帯電話事業者をかたったフィッシング詐欺やSMSを用いたスミッシングの標的になっていると考えられます。
フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイント
情報入力前に正規サイトかチェックする
金融機関やサービスのID・パスワードを入力するページへアクセスする場合は、メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークから正規サイトへアクセスするようにしましょう。
SSL通信が提供されているかどうかをチェックする
個人情報(メールアドレスやクレジットカード番号など)を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合には、注意が必要です。
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過去リポート
「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall™」について
ユーザーがウェブブラウザーで悪意のあるサイトへアクセスした際に、コンテンツをリアルタイムで検査・警告します。認証情報やクレジットカード番号などの認証情報を間違って入力することを防ぐセキュリティーソフトです。ウイルス対策ソフトでは検知が難しい詐欺サイトも高い精度で検出し、併用することでユーザーの安全を高めることができます。
パソコンやスマートフォンの利用に慣れていない方でも、簡単に利用でき、サイバー犯罪被害を未然に防ぐことができます。
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