インターネット詐欺リポート(2017年3月度)「あなたの家の家紋を作成します」新しい手口の偽販売サイトを検知
このリポートについて
BBソフトサービス(BBSS)の「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2017年3月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。
検知状況
総検知数は80万4,655件で、前月比24.2%減少しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが82.16% (前月比3.32ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが15.90%(前月比2.93ポイント増)、マルウエア感染サイト0.57%(前月比0.03ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが1.05%(前月比0.32ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが0.32%(前月比0.04ポイント増)でした。
OSごとのネット詐欺種類検知率
「あなたの家の家紋を作成します」新しい手口の偽販売サイトを検知
2017年3月度は、家紋を持っていない家庭向けにオリジナル家紋を請負にて作成する新しい手口の偽販売サイトを検知しました。
通常の偽販売サイトは具体的な商品の販売を装うのが一般的ですが、今回の手口は制作請負を装うもので、苗字の書体とオリジナルの家紋をデザインした額縁入りプレートを納品するといったものです。
従来の物販系の偽販売サイトとは毛色の異なる詐欺手口で、特定の分野に関心の高い消費者を強く引き付け、だます手口と言えます。家紋デザインは大手飲料メーカーのプロモーションにも使われており、日本固有の文化への関心の高さからこのような詐欺サイトが出てきたのではないかと推測されます。
このような偽販売サイトでは、商品を購入しても商品が届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの犯罪者にとって有益な個人情報が盗まれ、成り済ましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される危険性もあり、注意が必要です。
過去リポート
「詐欺ウォール® / Internet SagiWall™」について
日本人を標的とするネット詐欺サイトをブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。ウェブブラウザでサイト閲覧中、不用意に悪意のあるサイトにアクセスした場合でも、コンテンツをリアルタイムで検査し自動的にブロックします。ウイルス対策ソフトでは検知が難しい巧妙な詐欺サイトであっても独自のAI検知技術で高い精度で検出するため、ウイルス対策と併用することでユーザーの安全を高めます。パソコンやスマートフォンの利用に慣れていない方でも、簡単に利用でき、サイバー犯罪被害を未然に防ぐことができます。
※詐欺ウォール®は、iOS、mac OS、Windows®、Android™版を提供しています。
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