インターネット詐欺リポート(2016年7月度)大手企業名をかたる違法な消費者金融サイトを検知

インターネット詐欺リポート

このリポートについて

BBソフトサービス(BBSS)の「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2016年7月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

総検知数は198万6,117件で、前月比0.2%増加しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが80.61% (前月比6.97ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが13.84%(前月比3.80ポイント増)、マルウエア感染サイトが1.17%(前月比0.05ポイント減)、ボーガスウエア配布サイトが3.04%(前月比2.22ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが1.34%(前月比1.00ポイント増)でした。

OSごとのネット詐欺種類検知率

大手企業名をかたる違法な消費者金融サイトを検知

2016年7月度は、大手企業名をかたる違法な消費者金融サイトを検知しました。このリポートでは、国内で発生する一般的な詐欺サイト(フィッシング詐欺サイト、偽販売サイト、ワンクリック詐欺など)の検知状況を主に報告していますが、これまで検知対象としてこなかった違法な消費者金融サイトを初めて検知しました。

違法な金利で融資を行う、いわゆるヤミ金融は一般消費者を狙う違法な行為ですが、だまして金銭を搾取する詐欺に当たるものではなく、このリポートの対象ではありません。検知したサイトを確認したところ、ヤミ金融業者が海外のウェブサーバーを使用し、頻繁にドメインや事業者名を変更しながら集客を行っているなど、検知対象としてきた詐欺サイトと類似する特徴が見られ、今回検知したものと考えられます。

違法な金利で融資を行う事業者が、足がつきにくい方法を考案してきた結果、ネット詐欺の犯罪者とサイト運営手法が類似してきたものと考えられます。もちろん認可業者のサイトと間違って利用してしまうと違法な利息を請求されるだけでなく、個人情報が他の犯罪に悪用される危険性があります。

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。

インターネット詐欺とは?

インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。

  • Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
  • Android は、Google Inc.の登録商標または商標です。
  • TM and © 2016 Apple Inc. All rights reserved.
  • iOS、iPhoneはApple Inc.の商標です。
  • IOS は、Cisco の米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。
  • iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
  • その他、このページに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。