インターネット詐欺リポート(2016年4月度)戦国時代ドラマに便乗した、よろいかぶとの偽販売サイトが登場
このリポートについて
BBソフトサービス(BBSS)の「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2016年4月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。
検知状況
総検知数は106万6,379件で、前月比47.8%増加しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが50.63% (前月比1.36ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが39.56%(前月比3.6ポイント増)、マルウエア感染サイトが1.87%(前月比0.95ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが5.63%(前月比2.42ポイント減)、ぜい弱性悪用サイトが2.31%(前月比0.77ポイント減)でした。
OSごとのネット詐欺種類検知率
戦国時代ドラマに便乗した、よろいかぶとの偽販売サイトが登場
2016年4月度は戦国時代ドラマに便乗した詐欺サイトを検知しました。昨年からこいのぼりなどのこどもの日(端午の節句)をターゲットにした詐欺サイトが見られましたが、今年は子供が実際に着用できる五月人形のよろいかぶとなどが、偽販売サイトの商材として出現しました。現在放送されている戦国時代ドラマの主人公、真田幸村のかぶとをはじめとした有名な戦国武将のものもあり、人気番組に便乗した手口が顕著になっています。
このような詐欺サイトでは、商品を購入しても商品が届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの犯罪者にとって有益な個人情報が搾取され、成り済ましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される危険性もあり、注意が必要です。
過去リポート
「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/)
「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。
インターネット詐欺とは?
インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。
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