インターネット詐欺リポート(2015年12月度)スポーツ用品販売に特化した詐欺サイトを多数検知

インターネット詐欺リポート

このリポートについて

BBソフトサービス(BBSS)の「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2015年12月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

総検知数は84万4,679件で、前月比7.0%増加しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが60.60% (前月比2.18ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが32.94%(前月比1.5ポイント増)、マルウエア感染サイトが0.29%(前月比0.14ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが4.86%(前月比0.59ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが1.31%(前月比0.05ポイント減)でした。

OSごとのネット詐欺種類検知率

スポーツ用品販売に特化した詐欺サイトを多数検知

2015年12月度は、スポーツ用品販売に特化した詐欺サイトを多数検知しました。従来から見られるサッカーや野球の用品販売の他、剣道の道具などを販売する詐欺サイトも見られました。昨年から詐欺や悪質商法の知識や経験がない中高生をターゲットにした詐欺サイトが多数登場し、被害が拡大しています。未成年者は使える金額が限られているため、好きなブランドのスポーツ用品をできるだけ安く購入したいという傾向があり、詐欺サイトの誘惑に引っ掛かりやすいと考えられます。また、だまされたことに気付きにくく、気付いても保護者や警察などの公的機関窓口への相談をためらって、泣き寝入りしてしまうケースが多く見られます。

特にこの時期は、お年玉をもらった未成年者を狙う詐欺サイトが多く見られるので、保護者は家族が被害に遭わないよう注意する必要があります。万一被害に遭った場合は、地域の警察署や国民生活センターなどの窓口に相談されることをお勧めします。

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。

インターネット詐欺とは?

インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。

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