インターネット詐欺リポート(2015年7月度)猛暑に便乗、夏季商材の詐欺サイトを検知

インターネット詐欺リポート

このリポートについて

BBソフトサービスの「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2015年7月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

総検知数は89万82件で、前月比2.0%増加しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが73.42%(前月比0.58ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが22.10%(前月比0.87ポイント増)、マルウエア感染サイトが0.18%(前月比0.02ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが3.10%(前月比0.2ポイント減)、ぜい弱性悪用サイトが1.20%(前月比0.11ポイント減)でした。

OSごとのネット詐欺種類検知率

猛暑に便乗、夏季商材の詐欺サイトを検知

2015年7月度は、エアコンや扇風機、水着などの夏季商材を取り扱う詐欺サイトを多数検知しました。
家電製品の偽販売サイトはこれまでも多数確認されていますが、今年は7月後半から全国的に猛暑日や真夏日を記録する地域が増加しており、猛暑に関する報道が盛んになるのと時期を同じくして、暑さ対策の商材の偽販売サイトを多数確認しました。このような詐欺サイトでは、商品を購入しても届かないなどの金銭被害に遭う危険性があるほか、商品を購入しなくても閲覧しただけで、遠隔操作やキーロガーなどの悪意のあるプログラムに感染する危険性も考えられます。不正なプログラムを仕込まれることで、自分が気付かないところでクレジットカード番号や銀行口座へのログイン情報が盗まれる危険性がありますので、値段の安さなどにつられて不用意にサイトを閲覧しないことが肝要です。

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。

インターネット詐欺とは?

インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。

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