インターネット詐欺リポート(2015年2月度)不正アクセスを偽装し、モバイル機器に偽ソフトをインストールさせるサイトを検知

インターネット詐欺リポート

このリポートについて

BBソフトサービスの「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2015年2月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

総検知数は77万3,021件で、前月比89.9%増加しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが 86.47%(前月比3.07ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが11.64%(前月比2.66ポイント増)、マルウエア感染サイトが0.03%(前月比0.02ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが1.14%(前月比0.37ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが0.72%(前月比0.02ポイント増)でした。
2015年2月度は詐欺サイトへ誘導するアドネットワーク広告の出稿が多く見られたため、前月と比べて総検知数が大幅に増加しました。

OSごとのネット詐欺種類検知率

不正アクセスを偽装し、モバイル機器に偽ソフトをインストールさせるサイトを検知

2015年2月度は、モバイル機器に対してハッカーからの不正アクセスがあったことを偽装し、偽ソフトをインストールさせるサイトを検知しました。このサイトにアクセスすると、アクセスしたモバイル機器やブラウザーの情報が画面に表示され、あたかも海外からハッカーが不正にアクセスしようとしていたように警告メッセージが表示されます。またモバイル機器メーカーを装い、OSが表示した警告メッセージのように見せかけるため、メーカーのセキュリティーアップデートと勘違いしやすくなっています。間違って偽のアップデートソフトウエアをインストールしてしまうと、写真や連絡先データなどの個人情報を盗み取られたり、遠隔操作ソフトを組み込まれたりする恐れがあります。実際の事例として、盗み取った写真を連絡先データにばらまかれたくなければ、金銭を支払うよう脅迫するものもあり、金銭目的の犯罪に巻き込まれる危険性があります。警告画面を使った詐欺手口は以前からパソコンでよく見られるものですが、スマートフォンやタブレットなどの小さい画面では気付かない場合もあるため、注意が必要です。


モバイル機器メーカーを装い、偽ソフトをインストールさせようとする警告メッセージ

過去リポート

過去リポートなし

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。

インターネット詐欺とは?

インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。

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