インターネット詐欺リポート（2014年12月度）動画共有サイトでのネット詐欺の検知が増加

このリポートについて

BBソフトサービスの「Internet SagiWall™（インターネットサギウォール）」で検知したデータを基にした、2014年12月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

※2014年12月度から検知データ集計の仕様を変更したため、前月比は記載していません。

総検知数は41万2,372件でした。
ワンクリック・不当請求詐欺サイトは88.2％、フィッシング詐欺サイトは10.0％、マルウエア感染サイトは0.0％、ボーガスウエア配布サイトは1.2％、ぜい弱性悪用サイトは0.6％でした。

動画共有サイトでのネット詐欺の検知が増加

海外の動画共有サイトでのインターネット詐欺の検知が大きく増加しています。人気の動画コンテンツの閲覧者向けに、詐欺サイトへ誘導するバナー広告を表示するといった複合的な手口です。日本のアニメやテレビドラマなどは動画共有サイトで非常に人気の高いコンテンツですが、大手動画共有サイトでは著作権を侵害した投稿の取り締まりが強化され、ほとんどの違法投稿は削除されています。その結果取り締まりが厳しくない海外の小規模な動画共有サイトを利用する動きが活発化しています。犯罪者はその状況を利用し、違法に投稿された人気の動画コンテンツをターゲットにネットワーク広告の配信システムを使って、動画閲覧者を詐欺サイトへ誘導していると考えられます。動画共有サイトに限らず、犯罪者が一般企業になりすましてネットワーク広告を配信する実例はこれまでも多数確認されており、注意が必要です。