「シニア歓迎」のアルバイト増加中。ジムの代わりに始めませんか?60代からの快適ネット活用講座 第2回

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みなさんお元気ですか。
この記事をお読みの皆さんの中には、いまも仕事を続けている方もいれば、すでに仕事をお辞めになり、悠々自適の生活をお過ごしの方も多いかと思います。
今回はそうした、余暇を充実して過ごすために働く「シニアアルバイト」についての話をさせていただきたいと思います。

ネットでアルバイトが簡単に探せます

日本ではここ数年、さまざまな業種において働き手がいない人手不足の状態となっています。そのためか、体力や年齢に制限が加わるようなシニア層であっても働きやすい「シニアアルバイト」の選択肢も増加しつつあります。

ヨガやカルチャースクール、あるいはスポーツジムといった時間の過ごし方ももちろん素敵ですが、現役時代の経験や趣味などで培った知識を活用し、おまけにお小遣いも稼げるアルバイトという選択もまた、充実した時間の過ごし方といえるでしょう。

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数年前までアルバイトを探すといえば、紙の求人専門雑誌から探すといった方法が主流でした。一方最近では、アルバイトはウェブサイトを使って探すのが便利です。職種や勤務地、時間帯、給与といったさまざまな条件を駆使して仕事を検索できますから、分厚い雑誌の中から一つ一つ仕事口を確認していくのに比べれば、遥かに簡単に希望に沿う仕事を見つけることができます。「シニア応援」や「シニア歓迎」といった項目で探せるのも便利です。

シニア応援のアルバイト・バイト求人情報【タウンワーク】
https://townwork.net/merit/prc_0029/
中高年・シニアのバイト・アルバイト・求人情報【an(アン)】
https://weban.jp/sat/hub/jk/chukonen/
50代・60代中心のお仕事情報サイト【シニア求人ナビ】
https://www.seniorjob-navi.com/

注意したい点も

もちろん、こうしたアルバイト探しには注意しなければならない点も多々あります。特に、お金が絡むことが多いだけあってより慎重さが求められるといえるでしょう。

アルバイト先を決める際には、当然ですが、その会社やお店が本当に信頼のおけるものかを確かめることが必要です。まずは仕事の内容が、たとえば詐欺であったり「ねずみ講」であったりなど、法律に触れるものではないかを確認しましょう。これは雑誌でアルバイト先を探す場合でもネットで探す場合でも同じことですね。

働き口が「ブラック企業」に相当するものでないかどうかも、最近では注意が必要かもしれません。通常の勤務時間だけでなく、残業に相当するものがあるかどうか、ある場合にはその待遇はどうか、休みが取り易いかどうか、辞める場合の手続きなども調べられる限りは調べておきましょう。

こうしたことを調べる場合にもネットは役に立ちます。せっかくネットで働き口を探すのであれば、その会社名でさまざまな掲示板の情報を検索するなどすれば、実態がわかることも少なくありません。匿名で使えることができるネットでは、掲示板の情報は必ずしも100%の信頼をおけるわけではありませんが、それでも、かなりの情報をつかむことができます。

ネットに多い「個人情報収集」に気を付けて

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ネットでのバイト探しで特に注意したいのが「個人情報」の収集を目的とした偽サイトの存在です。もちろん実際に給料をいただくわけですから、最終的には相手先にある程度の個人情報を渡すことは必要です。ですがこれを逆手にとって、仕事はさせずに個人情報だけを奪取する、という手口もあるのです。

とりわけ注意してほしいのが「マイナンバー」の取り扱いです。給与を支払う側にとっては、支払い先の個人番号(マイナンバー)と本人確認書類の確認は法律で定められた義務になっています。そのため個人番号の提出を求められること自体は仕方無いのですが、だからこそ、実際にこれらの情報や書類を提出する際には注意が必要なのです。

まずは、本当に相手先が信頼のおける企業であるのかどうか確認しましょう。個人番号は、企業においても十分な厳格さを持った管理が義務付けされているため、たとえば、契約もせずにウェブページから直接個人番号を入力させるといったことは決してありません。このようなずさんな個人番号提出のさせ方をするような会社は詐欺を疑って下さい。
銀行口座の口座番号についても同様です。給与が銀行振り込みとなる場合には銀行口座の情報を相手先に提供することが必要となりますが、口座確認に必要なのは、銀行の支店名や名義人、口座番号だけで十分です。キャッシュカードの提出を求められることは決してありません。注意しましょう。

アルバイトのように「自分がお金をもらえる側になる」場合、ついつい、個人情報の管理は甘くなりがちです。ですが、こうした手口を使って個人情報を盗もうとするのは、還付金詐欺などと同様、とてもありふれたものなのです。

仕事が決まっても、ネットへの書き込みは慎重に

ところで、いざアルバイトが決まって働き始めると、ついFacebookやTwitterなどのSNSに書き込みたくなるものですよね。でも、こうしたネットへの書き込みにも十分に気を付ける必要があります。ネットでも知らないうちに個人情報の収集が行われているからです。
たとえば、友人や家族と手軽に交流できるツールであるFacebookですが、今年(2018年)の春、これを運営する米国Facebook社では、同社が収集した個人情報をはじめとしたさまざまな情報を外部に提供していたことが明るみに出ました。米国ではこれが大問題となり、同社の最高責任者(CEO)であるM.ザッカーバーグ氏が米国議会での証言を求められたほどです。

報告によるとFacebookアプリは、Facebook内での行動はもちろんのこと、関係のない他のサイトでの買い物情報なども収集していたとのこと。

あなたが気づかないうちにFacebookに追跡されている18の情報【BuzzFeed Japan News】
https://www.buzzfeed.com/jp/nicolenguyen/here-are-18-things-you-might-not-have-realized-facebook-1?utm_term=.wxMNRyJx3#.ck7GAnXM4

匿名での利用が許されていないFacebookの場合、気軽にアルバイト先の情報などを書き込んでしまうと、それを元にしてさまざまなサイトの情報などを「紐づけ」され、追跡されてしまうことになります。結果として、大切な個人情報が流出したり、友人に限り公開のはずの情報が勝手に公開されたり、最悪の場合はアルバイト先に迷惑をかけることもあります。
せっかく見つけた働き口をフイにすることにもなりかねないので、仕事先などの情報を不用意に投稿することが無いよう、気を付けてください。