守屋英一のスマホ防衛術 Vol.2あなたのスマートフォンが狙われている!? Part2

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スマートフォンを狙った犯罪の手口

スマートフォン用遠隔操作ウイルスの操作画面

スマートフォンを狙った犯罪は、不正アプリのインストールをキッカケにはじまります。スマートフォンに新たなアプリを導入する際に「このアプリケーションに許可する権限」という画面が現れます。その際、不正アプリは、必要以上に権限を求めてきます。
不用意に不正アプリに権限を与える事であなたのスマートフォンが乗っ取られ、情報漏えいや遠隔操作などの犯罪に巻き込まれます。不正アプリは主に以下の3つの方法使ってインストールが試みられます。

①野良アプリ

例: 無審査の非公式サイトで正規版アプリを装ってインストールさせる。

②メール添付型アプリ

例: 不正アプリをメールに添付してインストールさせる。

③USB接続型アプリ

例: USB接続したPCから不正アプリをインストールさせる。

不正アプリに対する予防策

ここまで説明したようにスマートフォンを狙ったネット犯罪が目立っているため、PCと同じようにセキュリティ対策を実施する必要があります。基本的な対策として、パスワードの設定、セキュリティ対策ソフトの導入、バージョンアップの実施、万が一に備えてバックアップを行なうなどの予防に努めましょう。また、既に不正アプリがインストールされている恐れもあるため、以下の点を定期的に確認し、不審なアプリを発見した場合は、削除しましょう。

  • 電池の消耗が以前より早くなっていないか。
  • 見覚えのないアプリがインストールされていないか。
  • 過去にインストールしたアプリに「アドレス帳の閲覧」、「位置情報の監視」「録音・撮影」などの不必要にアクセス権限が付与されていないか。

最後にスマートフォンは、PC以上に多くの情報を収集する事ができます。そして、常に電源が入っているため、不正アプリによってあなたのスマートフォンが常に遠隔操作される恐れがあります。被害に遭わないためにもアプリを安易に導入しない。常に不正アプリの可能性を考慮して、スマートフォンを安全に利用するための術を身につけましょう。