シニア世代こそ知っておきたい最新ネット詐欺事情最新ネットトラブル事情<4>
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iPhoneが誕生して約10年が経ちました。当時は、電話なのに大きすぎる、画面がうまくタッチできない、など戸惑いの声が多く聞かれましたが、今や誰もが自然に使いこなしていますね。総務省の情報通信白書によると、2017年の時点でスマートフォンの保有率は60.9%に上っています。
そして、ついに70代のスマートフォン所有率が、初めてケータイ所有率を上回りました。2019年1月にモバイル社会研究所が発表した調査によると、60代のスマホ所有率は68%、ケータイ所有率は29%とのこと。70代ではスマホ所有率は41%、ケータイ所有率は39%と、わずかながらスマホを所有している人が多いとの結果が出ました。前年の調査と比べると、スマホ所有の増加は著しいため、今後もこの傾向は変わらないと思われます。
スマートフォンでの詐欺被害は増えている
シニアはスマホをどのように利用しているのでしょうか。同調査の「ICTサービスの利用状況」を見ると、「電子メール」がもっとも多く63%、続いて「情報検索(59%)」、「地図ナビゲーション(54%)」となっています。積極的にインターネットを活用している様子がうかがえますね。
ケータイとスマホの大きな違いは、インターネットの使いやすさと言えます。ケータイでインターネットに接続するときはほぼ電子メールの利用で、ブラウザでWebサイトを見るためには少し待ち時間が掛かり、欲しい情報が得られないなど、利便性が高いとは言えませんでした。一方、スマホなら電子メールもWebサイトも大きな画面で見ることができ、タップするだけでスイスイと操作ができます。LINEやFacebookなどのSNSで友人と連絡したり、撮影した写真を送り合ったりとスマートフォンはコミュニケーションにも大いに役立ちます。特にLINEは、メッセージを読むと「既読」が付くので、遠方に住んでいる家族が安否確認にも使えると、シニアとその家族に好評を得ています。
一方で、心配な面もあります。スマホはミスタッチが多くなりがちな機器です。うっかりどこかに触ってしまうこと、よくありますよね。実際はタップしていなくても「ミスで押しちゃったのかな」と思うほど、誰もがミスタッチを起こしやすいという特徴があります。
また、メールの件名や差出人を装って、電子メールを送ってくる詐欺に引っかかりやすい機器でもあります。「10万円当選しました!このリンクから受け取って」「オンラインコンテンツの料金が未払いです。こちらにログインして」など、様々な方法で自分たちのサイトに導き、詐欺を行う人たちが国内外にたくさんいます。「このメール怪しい」と感じても、自分が操作ミスをした可能性を考えて確認のために詐欺サイトへ移動してしまって被害に合うなど、スマホがトラブルの入り口になることもあるのです。
BBSSが2019年1月に発表した「インターネット詐欺リポート」では、Android・iOSにおけるワンクリック・不当請求詐欺の検知はWindowsの約2倍になっています。この調査は、「詐欺ウォール / Internet SagiWall」で検知・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。もはや、パソコンよりもスマートフォンでの詐欺に注意が必要な時代がやってきている実態がわかります。
ワンクリック・不当請求詐欺サイトのOS別検知率
同調査では、フィッシング詐欺、マルウェア感染サイト、ボーガスウエア(偽セキュリティソフト)配布サイト、ぜい弱性悪用サイトに関する結果も掲載していますので、ぜひご覧ください。マルウェア感染サイトに関しては、Androidスマートフォンの検知数が抜きん出ています。手軽な価格や国産メーカーの安心感からAndroidスマートフォンは人気がありますが、マルウェア被害に気を配る必要がありそうです。
こうした被害をいかに防いでいくか、まずはその知識を高めなければなりません。特にシニアは、スマートフォンを所有していても操作に不慣れな方も多く、被害に合いやすい年代とも言えます。次回以降は、インターネット詐欺の種類と見分け方などを解説していきます。
知識だけでは防げない脅威もあります。BBSSのセキュリティー対策ソフトウエア「詐欺ウォール / Internet SagiWall」に守ってもらうと安心です。
URL:https://www.sagiwall.jp/