どうしたらいい?意外と知らない子どものネットいじめとSNSトラブル最新ネットトラブル事情 <2>

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子どもが巻き込まれるネットトラブル

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我が子がいじめにあって、ある日突然自殺してしまうなんて悲劇が起きたら......考えただけでも恐ろしいです。ネットいじめの問題、保護者としてはとても気になりますね。

あなたのお子さんは小学生?中学生?それとも高校生ですか?SNSトラブルといっても年代によって起きやすいトラブルは異なります。保護者として、押さえておくべきポイントはどんなところなのでしょうか?

①「バカ」「アホ」「シネ」、子どもたちは汚い言葉が大好き

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SNSトラブルの大きな原因のひとつは「未熟な言葉の使い方」です。

子どもたちは、よくも悪くも、頭に浮かんだことをストレートに言葉にしますし、汚い言葉が大好きです。年代によって傾向の違いはあれ、感情のはけ口としてネットへの書き込みをします。しかし、SNSの場合は文字だけの会話になるため、少しキツ目に見える言い回し、悪い言葉などは、口頭の何倍もネガティブに伝わって、相手を不快にしたり、傷つけたりします。そして、ちょっとしたきっかけでエスカレートし深刻な「ネットいじめ」に発展することも。問題は、スマホの中のトラブルを親からは見えにくいため、子どものピンチに気づくことができないという事です。

<保護者として押さえておきたいポイント>

小学生など書き言葉のスキルが不十分な子どもにSNSを使わせる場合は、最初は親子だけに限定しておき、書き方の練習をさせましょう。友人とトラブルを起こさない使い方ができるまでは、いつでも会話をチェックできるようにしておくのが良いかも知れません。子どもがいじめについて保護者に相談できないのは、「面倒なことになる」「親の考えを押し付けられる」「自分が悪いように言われる」などの子どもの気持ちがあるからです。親に話せない悩みも、最近は自治体や民間団体がやっている「LINE相談」窓口がありますので、ぜひお子さんに伝えておいてください。

②対面ではしゃべらないのにネットでは雄弁

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「面と向かって話をすると相手が怒ったりするかもしれないから怖い」そんな心配をする、対人ストレスに弱い子どもが多くなっています。スマホやSNSを使えば画面に向かって文字を打つだけなので、人と対峙するプレッシャーがないからでしょう。だから、行き違いや誤解があってトラブルになっても、ついついSNSに書き込んで済まそうとしてしまう...文字だけだと、お互い歩み寄りたい細やかな感情の動きがあっても全く伝わりません。SNS上だけのやり取りでは仲直りしにくいのです。

<保護者として押さえて置きたいポイント>

誤解や意見の食い違いで口論になった場合は、文字による応酬はすぐにやめること。人間関係を修復するには、対面して話し合う、本当の気持ちを伝えることがなにより有効です。またSNSのケンカは体力を消耗しませんのでいつまでも終わりません。スマホの使い方について、親と子ども双方が自分の意見を伝え合うなど、口頭でのコミュニケーションの機会をつくってはどうでしょうか?ただでさえ会話が減りがちな思春期のお子さんとの会話にもなり、対人スキルの向上にも効果があるかも知れません。

③誰かれ構わずSNSの友人を増やしたがる

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SNSは本来、自分の親しい友人同士でつながり、楽しさや安心できる関係をつくるものです。友達の数、フォロワーの数、いいねの数などをステータスとしてひたすら追求する子どももいます。また最近はネットだけの知り合いや、ネットで知り合って実際に会うことが、ごく普通のことになってきています。昔の出会いサイトなどいかがわしいイメージのサービスは、マッチングアプリというものに置き換わっており、現在の大学生世代には急速に普及が進んでいるなど、数年前と様子が大きく変化しています。

<保護者として押さえたいポイント>

お子さんにフォロワー数やいいね数などで人間の価値は測れないこと、うわっつらの友達関係よりも自分を深く理解し受け入れてくれる友達の方が、大切だということを伝えてください。また、SNSでむやみにつながりを拡大していくと、未成年者に成りすました大人、自分の欲望を満たすために幼い子どもたちに近づこうとする人も居ます。ネットには悪意のある人が必ず居ることを、お子さんとよく話し合ってみてください。気をつけていても巧みに近づいてくる場合もあり、緊急時の行動を話し合っておくことも大切です。

④SNSでやってくる騙し行為、偽のメッセージ

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SNSでやってくるのは、知らない人からのお誘いだけではありません。タイムラインに表示される面白そうなアプリ、ちょっと話題の動画など、コスメやダイエット情報など、中高生が飛びつきそうな内容の広告が投稿と一緒に表示されます。まっとうな業者が出している広告もありますが、悪徳業者、ネット詐欺などへの誘導が紛れていることも。予備知識のないお子さんが、無料だと思ってタップした広告から、不当な高額請求につながってしまうこともあります。

<保護者として押さえたいポイント>

ネット詐欺の手口はとてもよく練られていて巧みな文言で誘ってきます。また、操作していなくても強制的に脅しのメッセージを表示してくるものもあります。予備知識のないお子さんが、突然高額請求のような画面を見たら、親から叱られると思って自分でこっそり対処しようと悪徳業者に電話をかけトラブルになることも。もしお子さんがそのような罠にかかってもけっして責めないでください。すぐに消費生活センター(局番なしの188)に電話をして相談しましょう。もちろん、ネット詐欺予防のために「詐欺ウォール」を入れておけば、騙しメッセージが表示されないので安心です。

詐欺ウォール™ / Internet SagiWall™
URL:https://www.sagiwall.jp/
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⑤ちょっとしたおふざけ投稿で大炎上や損害賠償

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2019年1月は、外食チェーン店などでの違法投稿のニュースが大量に報道されました。撮影や投稿は日常習慣となっているため投稿した後に気づいて削除しても拡散してしまったケースもあるようです。また、大人から裸や下着姿の写真をしつこく要求され、押しに負けた女子児童が写真を撮影して送ってしまう児童ポルノ事件も多数発生しています。

<保護者として押さえたいポイント>

違法や不適切行為の写真や動画は投稿によってネット上の標的にされ、個人が特定されることもあります。問題を起こした個人に損害賠償を行う企業も出てきています。中高生では、相手が嫌がっているのに勝手に写真や動画を投稿してしまうトラブルが増加しており、肖像権やプライバシー侵害についてもお子さんに理解させる必要があるでしょう。未成年者の裸の写真は送っても、送ることを要求しても犯罪になります。撮影しない、させないことがとても重要です。

保護者が自分の子どもをネットの危険から守る

さあ、いかがでしたでしょうか?

一部の学校では、SNSでの言葉の使い方についての授業が始まっている地域もあります。しかし、学校で子どもたちに起きるスマホトラブルには、上手く対応できない先生が多

学校にネットトラブルの解決を過度に期待してはいけません。ネットのルールは社会ルールそのもので、それを教えるのは保護者の責任なのですから。

私たち保護者は、

『ネットの危険から自分で自分の身を守るスキル』

を大人になるまでに教えていかなくてはなりません。

  • 適度に小さな失敗を経験させながら、その都度考えさせ習得させていく。
  • スマホやネット利用の仕方について、子ども保護者がお互いの考えや要求を話し合う。
  • そのような親子間での対話があれば、やがて社会を生き抜く知恵となっていきます。

    そしてトラブルの無い楽しいインターネットライフを、お子さんと一緒に楽しんでもらえたらと思います。



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