スマホにまつわる夏休みの見守りポイント【連載】大人が知らない子供達のネット事情 Vol.2 鈴木朋子/ITジャーナリスト

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いよいよ夏休み!子どもたちは学校から解き放たれて、ウキウキの毎日です。暑さをものともせず、お友達とプールやお祭りに出かけていることでしょう。夏休みだからこそ、花火大会やディズニーリゾートなど、普段は行かないレジャースポットへも足を伸ばします。

一方、学校と違って約40日間も休みを取れない保護者にとっては、苦行とも言える時期かもしれません。仕事や家事に追われる日々で、休み中の行動すべてに目を光らせるのは難しいですよね。

そこで、ここだけは注意しておきたい、夏休みの見守りポイントをお伝えします。

ネットで出会った人とは決して会わないこと

気が緩みがちなこの時期だからこそ、子どもとネットの付き合い方に注意しておきたいのも確かです。内閣府は毎年7月を「青少年の非行・被害防止全国強調月間」と定め、注意喚起を促しています。今年は、Twitterに「死にたい」と書き込んでいる人たちを標的にした「座間9遺体事件」を例に挙げ、子どもたちがインターネットやSNSによる犯罪の被害に合わないよう、対策することを重点課題としています。

ネットには危険もいっぱい

~他人事だと思ってない?~(2018年版)

出典: 警察庁・文部科学省
URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/1396309.htm
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家でスマホを触っている時間が多くなると、どうしてもSNSへの投稿が増えます。夏休みはTwitterで知り合った人と実際に会う時間も作ることができます。「友だちの知り合いだから」「アーティストのグッズを交換するだけだから」など、今はネットで知り合うことが珍しくない子どもたちは特に抵抗なく会おうとします。しかし、座間の事件では、友人の男性を連れて犯人に会った女性も、二人とも被害に合ってしまう結末を迎えてしまいました。個室へ行かなければ大丈夫だという考え方もありますが、うまく説得されて断れないことだってあります。「ネットで出会った人とはどんな理由があっても子どもだけで会わない」ことを、あらためて話しておくといいですね。

また、トラブルに遭ってしまったとき、子どもたちは親に知らせず、自分たちで解決しようとします。スマホをやたら隠すなど、様子がおかしいと感じたときはさりげなく聞いてみましょう。気軽に親に相談できるような関係性を普段から作っておけるといいですね。

ゲームやSNSなどに夢中になって夜更かししないこと

連休に夜更かしを楽しむのはオトナも同じ。翌日のことを気にせずに、映画を見たり、ゆっくりお酒を飲んだりして過ごす夜はとても楽しいひとときです。子どもたちもLINEのグループトークでとめどなくおしゃべりしたり、思う存分ゲームを楽しんだりします。ただ、夏休みは休みが長いため、昼夜が少しずつ逆転してしまうことも。まだ成長期の子どもたちにとって、朝の光を浴び、昼間に活動することは大切です。新学期のスタートが体調不良にならないように、スマホ浸りの生活は避けたいところですよね。

といっても、「スマホの利用時間を決めて守らせる」ことは、時間がたっぷりある夏休みには難しいかもしれません。そこで、スマホの利用時間を制限できるアプリを利用する方法があります。デジタルアーツ社の「i-フィルター」やシマンテック社の「ノートンファミリー」といったソフトウェアには、きめ細やかに設定できる見守り機能が用意されています。無料で気軽にチャレンジしたいなら、スマホ依存防止アプリ「Forest」はゲーム感覚でスマホから離れることができますよ。


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スマホ依存防止アプリ「Forest」は
スマホを触らないでいると木が育つ

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アプリを離れるとアプリに戻るよう促され
戻らないと木が枯れる


<iOS版> https://itunes.apple.com/jp/app/id866450515
<Android版> https://play.google.com/store/apps/details?id=cc.forestapp

羽目を外した投稿をしないこと

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夏休みは行動範囲が広がり、普段は出かけない遠くへと出かけます。テンションが上がるのはわかりますが、観光名所で羽目を外してはいけません。数年前から報道でもよく取り上げられるようになりましたが、「インスタ映え」を狙って崖などの危ない場所で撮影する人が後を絶たないのです。「撮影禁止」の場所で自撮りをする人たちもいます。その画像を投稿すれば、自分で証拠を提示していることになってしまいます。
また、友だちにウケるからと、喫煙や飲酒している様子をTwitterに載せ、炎上してしまった高校生もいます。彼氏の膝に座っている写真をInstagramのストーリーに載せられ、泣いていた女子高生もいました。ストーリーは24時間で自動消滅する投稿方法ですが、スマホは簡単にスクリーンショットで保存できるので、「消えるから」と安心してはいけません。


子どもたちにとって、一年の最大のイベントでもある夏休み。楽しい思い出ばかりになるように、親として見守っていきたいですね。